濱田雅子の服飾講座「服飾からみた生活文化」

シリーズ16

パリ・モードからアメリカン・ルックへの転換―その牽引者ドロシー・シェーバーに迫るー

2019年7月 Global Session ご案内(開催日変更にご注意下さい!!)

 

「服飾から見た生活文化」シリーズ 16

 

日時:2019年7月6日(土) 1:30~3:00 (6月29日から変更。G20大阪サミットで、大阪、神戸、京都方面で車の交通規制実施。そのため、電車の混雑が予想されます)。

場所:ガレリアかめおか 3階第4会議室  参加費: 600円

〒621-0806 京都府亀岡市余部町宝久保1−1Tel 0771-29-2700 

ゲストスピーカー: 濱田雅子(元武庫川女子大学教授 アメリカ服飾社会史研究会会長)

コーディネーター:児嶋きよみ            

  

 

 タイトル:

パリ・モードからアメリカン・ルックへの転換―その牽引者ドロシー・シェーバーに迫るー

 

概要:

 

 パリ・モードを牽引していたポール・ポワレやシャネルなどのパリのデザイナーは、大変、知名度が高かった。現在でも、世界的に良く知られている。我が国でも、ファッションに疎い人でもココ・シャネルを知らない人は珍しいのではなかろうか。

 それに対して、アメリカの女性デザイナーが認知されるようになったのは、1930年代から、1940年代である。

 ロード・アンド・テーラーは、アメリカで最も古いチェーンデパートメントストアのひとつである。創業は1826年である。ドロシー・シェーバー(Dorothy Shaver, 1893年7月29日—1959年6月28日)は、我が国では、知られていないが、1945年に老舗の百貨店ロード・アンド・テーラー(Lord & Taylor)の有名なニューヨークシティ・フィフス・アベニュー(New York City Fifth Avenue)の社長に就任し、同社の成功の大部分は、彼女の功績であった。ジェンダーの視点から見ても、なかなか興味深い人物であり、アメリカで忘れられていたのが、誠に不思議としか言いようがない。濱田が日本初で紹介させていただく。果たして、どのような生い立ち、背景をもつ人物なのか。どうぞお楽しみに!

 

シェーバーは、副社長(1931-1945)として、1930年代初めにアメリカのデザイナー運動を開始し、1940年代半ばに「アメリカン・ルック」“The American Look”広告キャンペーンを開始した。

 

 そこで、本講演では、ニューヨーク都市における小売店や百貨店の発展を背景として、ドロシー・シェーバー(Dorothy Shaver)の活躍ぶりを具体的に考察し、パリモードからアメリカン・ルックへの転換について、明確な答えを出したいと思う。

 

 ところで、アメリカン・ルックとは、どのようなファッションであろうか。代表的なデザイナーは何と言っても、クレア・マッカーである。神戸ファッション美術館に所蔵されている彼女の作品は、縞使いも見事で、現代女性が着ても何とも斬新なデザインで、お洒落である。機能的でもある。このような発想はどこから生まれてきたのだろうか。彼女の生い立ちやアメリカン・ルックを生み出した背景について、お話しさせていただく。

 

参考文献 濱田雅子著『パリ・モードからアメリカン・ルックヘ―アメリカ服飾社会史   近現代篇―』(株式会社インプレスR&D POD出版サービス、2019)

 

“POD出版”とは?

本書は「POD出版」物であり、ペーパーバックと電子書籍がアマゾンから販売されています。

「POD出版」とは、注文があってから印刷して、2,3日でお客さんに届けられる、在庫ゼロ、絶版にならない、すべて著者責任での出版という出版革命です。本書の内容はアマゾンの公式サイトに紹介されています。編集、版下作製、表紙デザイン、出版手続きは、すべて著者の濱田が行いました。POD出版にご興味のおありの方は、ぜひ、7月6日(土)の「服飾からみた生活文化」シリーズ16にご参加下さい。

 

本講座は、濱田が英語文献で紐解いた内容を、パワーポイントを駆使して、日本語でわかりやすく、ヴィジュアルに、楽しくお話をさせていただきます。