アメリカ服飾社会史研究会

 ジェームズタウンのプランテーション 植民者の小屋

                       撮影 濱田雅子


1770年代のウィリアムズバーグで使われていた織機の複製品  
18世紀の布を再現しているMax Hamrick氏             撮影 濱田雅子


アメリカ服飾社会史研究会のWebサイトへようこそ!



YouTubeアメリカ服飾史講座シリーズ序章 第1~ 18回をアップロードしました。詳細は下に下がって、本講座の案内欄をご覧ください。


改訂版 アメリカ植民地時代の服飾 ペーパーバック アマゾンで予約受付がはじまりました。



速報!! 濱田雅子のアメリカ服飾史著作集カタログの改訂版発売! Kindle版はアマゾンで10月12日発売        ペーパーバックはアマゾンで10月25日発売



濱田雅子のアメリカ服飾史著作集カタログ改訂版。単著、共著、および翻訳書のタイトル、内容紹介、目次、カスタマーレビュー、書評を収録したカラー写真入りの冊子(電子書籍)。アメリカ服飾史関係の研究書が僅少なわが国の学会の動向を顧みて、今後の研究者や学生の皆様のお役に立てていただければ幸いに存じます。また、大学や専門学校や公共の図書館に本カタログに掲載された図書が所蔵されることを願っています。なお、本カタログに掲載させていただいたPOD出版のペーパーバック、および電子書籍は下記のWebsiteでご購入いただけます。電子書籍は『写真が語る近代アメリカの民衆の装い』を除いて、unlimitedでお読みいただけます。試しに、下記のボタンをクリックしてみて下さい。


オンライン服飾講座のご案内


左のサイトマップ(スマートフォーンは左上の三本線をクリック)の服飾講座(シリーズ1-27)をクリックして下さい。各講座のレポートを掲載しています。           よろしければ、お手隙の時にご一読を!


第50回アメリカ服飾社会史研究会のお知らせ           ※申し込み方法は下記に記載しています!


期日:2025年3月  10:30-12:30 

場所:ガレリア亀岡3階 会議室 

ゲスト:濱田雅子氏 (神戸からオンラインで配信) 

    アメリカ服飾社会史研究者

テーマ:1940年代のアメリカ服飾史―第二次世界大戦が英・米のファッションに及ぼした影響―

 コーディネーター:亀田 博氏(ツアー・コンダクター)

主催 Office Com Junto 共催 アメリカ服飾社会史研究会  亀岡国際交流協会

 

【オンライン参加者の申し込み先】どなたでも、オンラインでのご参加希望者の方は、研究会事務局にメールで申し込んで下さい。 

アメリカ服飾社会史研究会事務局 サイトマップの「問い合わせ」からメール送信してください。ご所属とご参加希望動機をお書き下さるようお願い申し上げます。 

 

申し込み先               hamadakobe7@gmail.com

ZoomURLのアドレスと資料をお送りさせていただきます。  会長 濱田雅子 

【現地参加者の申し込み先】

参加者:どなたでも 前日まで

参加費:600

申し込み先:Office Com Junto 主宰 児嶋きよみ

 E-mail : kiyomi-kojima@gaia.econet.ne.jp      Tel:0771-23-6579

 

 


アメリカ服飾史講座の開設のお知らせ        YouTube  連載


講座の説明文から

本講座はアメリカ服飾史講座シリーズとしてアップすることを計画している。本講座開設に当って、この企画の意図について述べさせていただく。 我が国では、アメリカ服飾史の研究者は、たいへん稀少である。また、数多く見られる西洋服飾史の研究においては、上流階級の服飾に関する研究が主流を占めている。それに対して、濱田はアメリカの上流階級のみならず、中産・下層階級の服飾に関する歴史的背景を踏まえた服飾史研究をアメリカ服飾社会史として、38年間に渡って構築してきた。濱田の研究対象には、ネイティブ・アメリカン、およびアフリカン・アメリカンというマイノリティの衣服、およびテキスタイルも含まれている。本講座が、今後の服飾史研究に役立てば幸いである。 第1回目の企画のタイトルは「ユートピア思想とパンツをはいた女性たち(その1)―19世紀アメリカのドレス・リフォーム運動―」である。第一部はイントロダクション、第二部は本論である。

アメリカ服飾史講座シリーズ 序章

アメリカ服飾史講座シリーズ第1回         イントロダクション


アメリカ服飾史講座シリーズ第2回         本論



アメリカ服飾史講座シリーズ第3回


概要

アメリカ服飾史講座シリーズの第3回目であり、濱田雅子の「服飾から見た生活文化」シリーズ第15のその3の講座を開催させていただく。第1回目のイントロダクションを未視聴の視聴者の皆様には、ぜひ、本企画の目的と内容をご理解いただくために、まず、こちらからご視聴されることをお薦めさせていただく。 本講座は、19世紀中葉のアメリカのオナイダ共同体の成立と衣服改革について、他では、決して聴くことのできない学術的な興味深い内容で語らせていただく。従来から問題にされ、未解明のブルーマーのルーツについても明らかにしている。服飾史、ジェンダーのいずれの視点から見ても、大変、奥深い探求を行なったものと確信する。。40分弱の動画である。どうぞ、最後までご視聴下さい。



アメリカ服飾史講座シリーズ第4回


 アメリカ服飾史講座 第4回の概要

メアリー・E・ウォーカー博士(Dr. Mary Edwards Walker, 1832~1919)は、おそらく19世紀アメリカの最も有名なドレス・リフォーム論者であろう。ドレス・リフォームの彼女の試練は、すべてのドレス・リフォーム論者の経験を表していると言われている。そこで、本講座ではメアリー・E・ウォーカーの歴史的背景と生い立ち、ドレス・リフォーム思想、南北戦争での活躍、南北戦争後のドレス・リフォーム運動―異性装のメアリー・E・ウォーカーの順に語りながら、彼女がドレス・リフォーム論者として、周りからどのような評価を受けたのか、また、ドレス・リフォーム運動において、どのような役割を果たしたのか、伝記やアメリカの研究者の論文や彼女の著作に基づいて明らかにしたいと思う。

 

 ウォーカーは1870 年代に、彼女の収入を補完し、女性と服装に関する彼女の声を公にするために、二冊の本を出版した。Hit: Essays on Womens Right1871年)の第二章には、メアリー・E・ウォーカー博士の医師としてのドレス・リフォーム思想が表明されている。すなわち、ファッショナブルな拘束的な衣装が女性の身体(頭のてっぺんから足の裏まで)に及ぼす影響という視点から、医学的な理論的根拠が明示されている。本講座のハイライトは、本書の内容の紹介である。日本では濱田の著作以外に、本書の内容を紹介したものはない。その意味で貴重な学術的な講座である。



アメリカ服飾史講座シリーズ第5回


本講座では、ジェイムズ・C・ジャクソン(James Caleb Jackson)のドレス・リフォーム思想と活動について、以下に示す彼の著作の一部の翻訳紹介と考察を中心に扱っています。
1.American Womanhood: Its peculiarities and necessities1870Maple Beach, N.Y. (public domain )
2.Jackson Sanatorium (1898). Year Book of the Jackson Sanatorium, Dansville, N.Y. (public domain ed.).

 これらの画期的な著作は、19世紀アメリカの非生理的なファッションが、女性の健康に及ぼした影響をリアルに描き、その治療がどのように行われていたのかについて、ひじょうに具体的に解説されています。19世紀アメリカの服装問題のみならず、わが国の今日の超高齢社会における健康増進施策、すなわち、医療やリハビリの在り方にも、大いに資する内容の古典です。

これらの著作は、今日、改めて注目され、復刻版が出版されるか、あるいはデジタル版がネット上で配信されています。著作権は、いずれもpublic domainです。

 これらの歴史的資料(第一次資料)には、とりわけヨーロッパからアメリカに導入されたファッショナブルで拘束的な衣装が、女性の健康に及ぼす生理的影響という視点から、また、医者の視点から、赤裸々に分析されています。


本講演では、ドレス・リフォームの問題を健康増進、医療の視点のみならず、ジェンダーの視点、社会運動の視点からも考察しました。

 

本講座の参考文献である濱田雅子著『19世紀アメリカのドレス・リフォーム思想ー医学とジェンダーの視点から―』は、拙著『パリ・モードからアメリカン・ルックへ―アメリカ服飾社会史近現代篇―』(株式会社インプレス R&D POD出版、2019年)〔ネクパブ2022アワード審査員特別賞授賞]の第一部の内容を発展的に考察したものです。本講座にご興味をお持ちの視聴者の皆様には、ぜひ手に取って、ご一読いただければ幸いに存じます。

 

 

 

 

アメリカ服飾史講座シリーズ第6回

本講座では、19世紀アメリカのドレス・リフォーム運動の指導者であったリディア・セイヤー・ハズブルック(Lydia Sayer Hasbrouck)が編集・発行した新聞『シビュラ』(Sibyl)の誕生と役割について考察します。リディア・セイヤー・ハズブルック博士は、ドレスリフォーム運動の指導者であり、新聞記者でした。リディア・セイヤー・ハズブルック博士や彼女が編集した新聞『シビュラ(σίβυλλα 、ギリシャ語)』誌は、わが国ではほとんど知られていません。本紙の記事を繙いてゆくと、リフォーム・ドレスを身につけた女性たちの声が、まるで今日のSNSのように、身近に聞こえて来ます。

19世紀アメリカのドレス・リフォーム運動は、今日の健康改革運動のルーツとして、私たちに多くのことを語ってくれますし、今後の日本社会のあり方についても、貴重な示唆を与えてくれます。

本紙の原本が公開されたのは、ごく最近です。そこで、本講座では1.編集長 リディア・セイアー・ハズブルックについて、2.シビュラ発刊の背景、3.シビュラの体裁と構成、4.シビュラの読者層、5.シビュラ第1巻第1号の反響 新聞記事の紹介、6.テーマ別の投稿記事(・リフォーム・ドレスを着た女性の体験談、・グレン・ヘイヴン水治療法 ジャクソン博士セレモニーの報告、・女性の地位向上をめぐって)、7.まとめ シビュラ誌が果たした役割という構成でお話させていただきます。

講座ご視聴後、ご興味のおありの方は、濱田雅子著『十九世紀アメリカのドレス・リフォーム運動―医学とジェンダーの視点から―』(株式会社PUBFUN ネクパブ・オーサーズプレス、2023年3月14日発行)をお読みいただければ幸いに存じます。

 

 

アメリカ服飾史講座シリーズ第7回



概要

 

1855年、ジェームズ・C・ジャクソン博士は、全国リフォーム・ドレス協会(National Dress Reform Association, NDRA)の創設につながったドレス・リフォーム会議を主催し、全国ドレス・リフォーム協会NDRA)を設立しました。ジェームズ・C・ジャクソンは、19世紀後半の代表的な水治療師で、ドレス・リフォームを提唱したと自称した人物であり、アメリカのコスチュームを独自のものとして採用した全国ドレス・リフォーム協会の創設を奨励しました。

医者の立場から、生理的ドレスが女性の身体に及ぼす悪影響について、著作やNDRAや『シビュラ』誌において、公然と赤裸々に語りました。

男性でありながら、生理的な衣装がどれほど女性を苦しめてきたか、どれほど彼女たちの健康をむしばみ、生まれてくる子どもに悪害を及ぼしているかについて書き、語っています。女性の権利、社会における女性労働の必要性と尊さについて、実に単刀直入に書き、語っています。ジャクソン博士は、これらの深刻な社会問題に、いかに厳然と立ち向かっていったのか、現代人の胸に強烈に響いてくるものがあります。

ドレス・リフォーム運動の歴史やジェイムズ・ジャクソン博士のドレス・リフォーム思想と活動、ドレス・リフォーム運動の機関誌『シビュラ』誌の誕生と役割については、本講座のシリーズ1-6をご清聴いただきたく存じます。

本講座では1.全国ドレス・リフォーム協会の設立、2.全国ドレス・リフォーム協会の大会の記録、3.大会への参加者数と属性、4.大会の事前準備、開催、報告、5.まとめ、の順に語らせていただきます。

 さらに理解を深めたい方は、拙著『パリ・モードからアメリカン・ルックへ』、および『十九世紀アメリカのドレス・リフォーム思想―医学とジェンダーの視点から―』をご一読下さい。

    


アメリカ服飾史講座シリーズ第8回


アメリカ服飾史講座シリーズ第9回、概要

20世紀初頭にはドレスリフォーム運動という言葉は使われなくなり、「アメリカ人女性のためのアメリカン・ファッション」への取り組みが推進されてゆく。そこで、本講座ではニューヨーク都市における商業およびファッションの発展を背景として、ドロシー・シェーバー (Dorothy Shaver, 1893~1959)の活躍ぶりを取り上げ、「パリ・モード」から「アメリカン・ルック」への転換をもたらした牽引力について、明確な答えを打ち出す。彼女は、我が国では馴染みがないが、実は1826年に設立された老舗の百貨店であるロード・アンド・テーラー(Lord & Taylor)の副社長を1931年から1945年まで、社長を1945年から1959年まで務めた女性である。特に、1930年からアメリカ人女性デザイナーの認知の運動を推進し、「パリ・モード」から「アメリカン・ルック」への転換をはかるのに貢献した。

 ドロシー・シェーバーに関する研究は、我が国では皆無である。アメリカにおける先行研究も大変、稀少である。筆者がドロシー・シェーバーに着眼した動機は、アメリカ服飾学会の学会誌“Dress”に掲載されたアメリカの服飾研究者ティファニー・ウェーバー・ハンシェット(Tiffany Webber-Hanchett)の論文(1)との出逢いである。ティファニー・ウェーバー・ハンシェットは、シェーバーの活躍について、この論文で、次のように述べている。

「マーチャンダイジング・ワールドのファースト・レディのドロシー・シェーバーは、ロード・エンド・テーラーの在職期間中(1924~1959)に小売業の新しい基準を設定した。他の業界リーダーが同じことをする前に、特に、アメリカのデザイナーの店舗を宣伝していた。宣伝と販売促進、新しいマーチャンダイジング手法とアメリカ人デザイナーの認知に関するロード・エンド・テーラーにおける彼女の革新は、『シェーバー・タッチ』“The Shaver Touch”と総称されていた。シェーバーは、副社長(1931~1945)として、1930年代初めにアメリカのデザイナー運動を開始し、1940年代半ばに“The American Look”広告キャンペーンを開始した。彼女は、アメリカン・ファッションを促進するために、店舗のマーチャンダイジングとマーケティングのポリシーを拡張した。シェーバーは国内の才能に敬意を表する必要があることを知り、そうすることで、アメリカのファッション・デザイナーを業界の不毛から救うための道を切り開いた。」

  拙著『アメリカ服飾社会史』第8章では、ごく簡単にドロシー・シェーバーに触れるにとどまったが、その後、サンドラ・リー・ブラウン(Sandra Lee Braun)の大変、実証的で造詣深い学位論文を入手し、熟読する機会を得た。そこで、本講座において、拙著『パリ・モードからアメリカン・モードへ―アメリカ服飾社会史 近現代篇―』(POD出版、2019)に基づいて、ドロシー・シェーバーのマーチャンダイザーとしての活躍ぶりを、一般読者の皆様にもわかりやすく、興味深く紹介させていただく次第である。

  

 

 


アメリカ服飾史講座シリーズ 第9回


概要

 

キーワード:パリ・モードからアメリカン・ルックへ アメリカン・ルック クレア・マッカ―デルの生涯と活動 マドレーヌ・ヴィオネ ココ・シャネル

 

本講座のシリーズ8では、ドロシー・シェーバーの「シェバ-・タッチ」の紹介・考察を通じて、彼女がパリ・モードから「アメリカン・ルック」への転換をはかった重要な歴史的人物であったことを19 世紀から1950 年代のニュ ーヨーク・ファッションに焦点を当てて、歴史的背景を踏まえて考察した。

 

1930年代から40年第当時、アメリカのデザイナ-は、挑戦に立ち向かうだけでなく、アメリカの女性が望む最高のデザインを作り、彼らがパリと同等であることを国民に説得しなければならなかった。

 

1930 年代から 1940 年代まで、ロ-ド・アンド・テ-ラ-のアメリカン・デザイナ-・キャンペ-ンでは、アドリアン、クレア・ポッタ-、ジョイス(Joyce)、ネッティ-・ロ-ゼンスタイン、リリ-・ダ ッチェなど、約60人のデザイナ-を一覧表に掲載した。

 

「アメリカン・ルック」は、アメリカ人女性と典型的なロ-ド・アンド・テイラ-の顧客のライフスタイルを取り入れて具現化した、特定のファッションスタイルを描くために、シェ-バ-によって一般化された用語であった。シェ-バ-は、アメリカの女性のためにアメリカのデザイナ-が特別に作ったスタイルがあると信じていた。

 

初期のシェ-バ-のプロテ-ゼであったクレア・マッカ-デルは、典型的なアメリカのデザイナ-として知られるようになった。クレア・マッカ-デルは第1代目の真の意味でのアメリカ人デザイナ-であり、「アメリカン・ルック」の創始者と呼ばれた。アメリカ人の女性はいつも彼女の新しさとエネルギ-を賞賛していた。

 

そこで、本講座では、まず、ヨーロッパの1930年代の歴史的背景を踏まえて、代表的なデザイナーの作品を紹介させていただいた。そのうえで、アメリカン・ルックの牽引車であったクレア・マッカ―デルの生涯と活動に焦点を当てて、アメリカン・ルックの誕生について考察した。最後にまとめにおいて、クレア・マッカ―デルの活動に対する評価を行わせていただいた。

 

 


アメリカ服飾史講座第10回


You Tubeアメリカ服飾講座シリーズ第10回 概要

 

アメリカ服飾史の研究書は欧米にも僅少であり、まして、日本では濱田雅子著『アメリカ植民地時代の服飾』(せせらぎ出版、1996)の出版に至るまでは皆無に等しかったといえるでしょう。本書は『改訂版 アメリカ植民地時代の服飾』(せせらぎ出版、2024329)がPOD出版され、アマゾンと楽天ブックスでペーパーバックと電子書籍が販売されています。本書は濱田の修士論文です。下記は、私の修士論文、および博士論文の指導教員の丹野郁先生が本書に寄せて下さった序文です。

 

 「16世紀のルネサンス期を契機として、服飾文化は飛躍的に発展する。18世紀のロココ様式までの三世紀はヨーロッパでは貴族様式が幅を利かせ、最高の技術をもって美の極致として賞賛される。

 ところで、私共がヨーロッパの服飾の発展過程に、目を奪われている間に、アメリカが歴史に登場する。彼らの植民地時代の服飾は、当然、祖国ヨーロッパの貴族的な装いを採り入れたであろうが、果たしてどうであったのか。また、その後の発展はどうか、など、興味をひくところである。アメリカは、急速に近代化の道を進みつつ、大量生産、既製服、ファッションの面でも、世界をリードするまでのパワーをもつに至った。植民地時代の生活の様相こそ、本書が明確に答えてくれるであろう。」

 

 本講座では、アメリカ植民地時代の衣生活の様相をヴァージニア植民地を中心に、お話しさせていただく所存です。

 

 本講座の全体構成は以下のとおりです。

n  全体構成

n  .参考文献

n  .ヨーロッパの背景と服飾

   盛期ルネッサンスと服飾ー

n  .ヴァージニアの植民地の建設と服飾

          1. アメリカの十三植民地

     2.十三植民地の三つのセクションへの分化

          3.ヴァージニア植民地の建設と服飾

    (1) ヴァージニア植民地の建設

    (2) ヴァージニア植民地の服飾

     ① 男子服(16071620)

         ② 女子服(16091620)

             ③ 王党員の男子服

                  (16201675)

             ④ 王党員の女子服 

                 16201675)

Ⅳ まとめ

     

本講座はアメリカ植民地時代の服飾を3回に分けて開催いたします。

10回 ヴァージニア植民地の建設と服飾

11回 ニューイングランド植民地の建設と服飾

12回 ニューネザーランド植民地の建設と服飾



アメリカ服飾史講座第11回

You Tubeアメリカ服飾講座シリーズ第11回 概要

 

アメリカ服飾史の研究書は欧米にも僅少であり、まして、日本では濱田雅子著『アメリカ植民地時代の服飾』(せせらぎ出版、1996)の出版に至るまでは皆無に等しかったといえるでしょう。本書は『改訂版 アメリカ植民地時代の服飾』(せせらぎ出版、2024329)がPOD出版され、アマゾンと楽天ブックスでペーパーバックと電子書籍が販売されています。本書は濱田の修士論文です。下記は、私の修士論文、および博士論文の指導教員の丹野郁先生が本書に寄せて下さった序文です。

 

 「16世紀のルネサンス期を契機として、服飾文化は飛躍的に発展する。18世紀のロココ様式までの三世紀はヨーロッパでは貴族様式が幅を利かせ、最高の技術をもって美の極致として賞賛される。

 ところで、私共がヨーロッパの服飾の発展過程に、目を奪われている間に、アメリカが歴史に登場する。彼らの植民地時代の服飾は、当然、祖国ヨーロッパの貴族的な装いを採り入れたであろうが、果たしてどうであったのか。また、その後の発展はどうか、など、興味をひくところである。アメリカは、急速に近代化の道を進みつつ、大量生産、既製服、ファッションの面でも、世界をリードするまでのパワーをもつに至った。植民地時代の生活の様相こそ、本書が明確に答えてくれるであろう。」

 

 本講座では、アメリカ植民地時代の衣生活の様相をニューイングランド植民地を中心に、お話しさせていただく所存です。

 

 

 本講座の全体構成は以下のとおりです。

n  全体構成

n  .参考文献

n  .ヨーロッパの背景と服飾

        ―盛期ルネッサンスと服飾ー

n  .ニューイングランド植民地の建設と服飾

         1. アメリカの十三植民地

       2.十三植民地の三つのセクションへの分化

         3.ニューイングランド植民地の建設と服飾

        (1) ピルグリムの服装

         ① 男子服(16201630)

         ② 女子服(16201630

            (2) ニューイングランド植民地の服飾

         ① 男子服(16301675)

         ② 女子服(16301675)

n   まとめ

                   

キーワード

 #ピューリタン

 #ピューリタン衣裳

 #プロテスタント

 #メイフラワー誓約

 #奢侈禁止令

 #ウィリアム・ブラッドフォードの洗礼用ローブ

 

 

 



アメリカ服飾史講座シリーズ第12回

You Tubeアメリカ服飾講座シリーズ第12回 概要

 

アメリカ服飾史の研究書は欧米にも僅少であり、まして、日本では濱田雅子著『アメリカ植民地時代の服飾』(せせらぎ出版、1996)の出版に至るまでは皆無に等しかったといえるでしょう。本書は『改訂版 アメリカ植民地時代の服飾』(せせらぎ出版、2024329)がPOD出版され、アマゾンと楽天ブックスでペーパーバックと電子書籍が販売されています。本書は濱田の修士論文です。下記は、私の修士論文、および博士論文の指導教員の丹野郁先生が本書に寄せて下さった序文です。

 

 「16世紀のルネサンス期を契機として、服飾文化は飛躍的に発展する。18世紀のロココ様式までの三世紀はヨーロッパでは貴族様式が幅を利かせ、最高の技術をもって美の極致として賞賛される。

 ところで、私共がヨーロッパの服飾の発展過程に、目を奪われている間に、アメリカが歴史に登場する。彼らの植民地時代の服飾は、当然、祖国ヨーロッパの貴族的な装いを採り入れたであろうが、果たしてどうであったのか。また、その後の発展はどうか、など、興味をひくところである。アメリカは、急速に近代化の道を進みつつ、大量生産、既製服、ファッションの面でも、世界をリードするまでのパワーをもつに至った。植民地時代の生活の様相こそ、本書が明確に答えてくれるであろう。」

 

 本講座では、アメリカ植民地時代の衣生活の様相をニュー・ネザーランド植民地を中心に、お話しさせていただく所存です。

 

 関連 アメリカ服飾史講座シリーズ

1回 https://youtu.be/YAMWnCU7udk

2回 https://youtu.be/Gj8xf0KiGvE

3回 https://youtu.be/luzabId5am0

4回 https://youtu.be/AMpQQJI52SE

5回 https://youtu.be/QcZZjx5yNNo

6回 https://youtu.be/n6tSJBpBxN8

7回 https://youtu.be/6gc8p9QAsGs

8回 https://youtu.be/EY3-oJFNiIs

9回 https://youtu.be/gKtus9hVsKI

10回 https://youtu.be/DH1sI3OlaXU

11回 https://youtu.be/xswLEriS67k

 

 本講座の全体構成は以下のとおりです。

n  全体構成

n  .参考文献(第10回参照)

n  .ヨーロッパの背景と服飾(第10回参照)

        ―盛期ルネッサンスと服飾ー

n  .ニュー・ネザーランド植民地の建設と服飾

         .  アメリカの十三植民地

       2.十三植民地の三つのセクションへの分化

         3.ニュー・ネザーランド植民地の建設と服飾

     4.ニュー・ネザーランド植民地の服飾

         (1) 男子服(16231675)

        (2) 水夫の衣服

          (3) 女子服(1623-1675

      まとめ

 

キーワード

#ニューヨークの歴史

#パトルーンシップ

#ワロン人

#水夫の衣服

 

#オランダの植民地



アメリカ服飾史講座シリーズ第13回


YouTubeアメリカ服飾史講座シリーズ第13回 

概要

 

テーマ 服飾を通してみたアメリカ人意識の形成

概要

 

アメリカ服飾史講座シリーズ第112回のアカウント

1回 https://youtu.be/YAMWnCU7udk

2回 https://youtu.be/Gj8xf0KiGvE

3回 https://youtu.be/luzabId5am0

4回 https://youtu.be/AMpQQJI52SE

5回 https://youtu.be/QcZZjx5yNNo

6回 https://youtu.be/n6tSJBpBxN8

7回 https://youtu.be/6gc8p9QAsGs

8回 https://youtu.be/EY3-oJFNiIs

9回 https://youtu.be/gKtus9hVsKI

10回 https://youtu.be/DH1sI3OlaXU

11回 https://youtu.be/xswLEriS67k

12回 https://youtu.be/wAo3pJbwDww

 

北アメリカ植民地の社会は、150 年にわたってヨーロッパから継承してきた 諸制度や生活慣習を変容させ、新しい社会の基礎を作り出した。衣文化につい てもヨーロッパの文化がそのまま移入された初期の状態から、北アメリカの気 候・風土に適応しながら、また北部・中部・南部というそれぞれの地域の異な る社会・経済構造に見合った形で変容した。 北アメリカ東部のイギリス植民地は7年戦争後の課税問題をめぐって本国と 対立し、1773 年のボストン茶会事件を契機に対立は一層深まり、レキシント ン・コンコードの戦いで独立戦争の火ぶたが切って落とされた。この戦争は 1789 年のアメリカ合衆国憲法にもとづく政府の成立によって終結をみる。そ して独立前後から、政治・経済面の動向と相まって、衣生活の面でもアメリカ らしさの萌芽が見えはじめる。本章では、この独立革命期にどのようにしてア メリカらしい服飾が誕生してきたのかを見てみようと思う。

 1776 7 月4日、アメリカの植民地(13 州)は大英帝国から独立を宣言した。 スミソニアン協会の国立アメリカ史博物館では、1985 11 月より独立 200 を記念して「独立の後・アメリカの日常生活 17501800」と題する企画展が行 われた。1987 年夏、筆者は同館を訪れ、直接この展示を観る機会を得た。同 館発行の小冊子(4)によると、「この展示は独立直後 20 年間の普通のアメリカ人 の日常生活にみられた多様性と葛藤とを検証するものである」という。 展示会場には「コスチューム・スタディー・ギャラリー」という服飾専門のコーナーが設けられ、1775 年頃の晩餐会で着用されたと思われる何種類かの 上流階級の男女の衣装が展示されていた。ここでは、このスミソニアン協会の 収蔵品と研究資料に依拠しながら、上述の男女の衣装について、その特色をみ てみたいと思う。コーナーが設けられ、1775 年頃の晩餐会で着用されたと思われる何種類かの 上流階級の男女の衣装が展示されていた。ここでは、このスミソニアン協会の 収蔵品と研究資料に依拠しながら、上述の男女の衣装について、その特色をみてみたいと思う。

 


アメリカ服飾史講座シリーズ第14回


You Tubeアメリカ服飾史講座シリーズ第14 回 アメリカ史に見る職業着 概要

 

アメリカ服飾史講座シリーズ第113回のアカウント

1回 https://youtu.be/YAMWnCU7udk

2回 https://youtu.be/Gj8xf0KiGvE

3回 https://youtu.be/luzabId5am0

4回 https://youtu.be/AMpQQJI52SE

5回 https://youtu.be/QcZZjx5yNNo

6回 https://youtu.be/n6tSJBpBxN8

7回 https://youtu.be/6gc8p9QAsGs

8回 https://youtu.be/EY3-oJFNiIs

9回 https://youtu.be/gKtus9hVsKI

10回 https://youtu.be/DH1sI3OlaXU

11回 https://youtu.be/xswLEriS67k

12回 https://youtu.be/wAo3pJbwDww

13回 https://youtu.be/OfqLCUQ0TvU

本報告ではアメリカの植民地時代から独立革命期の100年間にわたる職業着について語らせていただく。資料はP.F.コープランド著、濱田雅子訳『アメリカ史にみる職業着―植民地時代~独立革命期―』(せせらぎ出版、1998年)Peter F. Copeland, Working Dress in Colonial and Revolutionary America(Greenwood Press, Westport, Conn. 1977.)である。本翻訳書が出版されたのは、阪神淡路大震災から2年後である。このたび、本翻訳書の出版から18年後に、株式会社悠書館から普及版として、再版された。

 

 著者のPF・コープランド(1927-2007)の専門研究分野は、初版のあとがきでも述べたが、アメリカ独立革命やカリブ海の海底研究や1820世紀の軍服や市民服に関する分野である。元はアメリカ合衆国ワシントンD.C.のスミソニアン協会の歴史関係の主任イラストレーターをつとめておられた。同協会退職後、アメリカ史に関するフリーのイラストレーター、ライター、コンサルタントとして活躍されて、論文や専門書の他、子ども向けの絵本41 冊を精力的に出版してこられたが、2007128日、享年81歳で肺癌のため亡くなった。

さて、再版に至った本書の面白さは、何であろうか。

 

原書のタイトルから明らかなように、本書はアメリカの植民地時代から独立革命期の100年間にわたる職業着を扱っている。だが、実際には18世紀アメリカの労働者階級が身に纏っていた衣服の遺品は、ほとんど皆無に等しく、その上、植民地アメリカの一般大衆は、その時代に描写されないまま、歴史から消えてしまったのである。そのため、著作にまとめるには大変困難な資料状況にあった。にもかかわらず、本書には、1710年から1810年までの100年間にわたって、欧米で労働に携わっていた人々が着用していたと推察される職業着が、歴史的背景や彼らの生活状態とともにビジュアルに描かれている。パラパラと本書をめくっていただくと、様々なスタイルで労働に携わる思い思いの表情の人々が登場する。眺めているだけでも想像力をかき立てられて、読者は思わず、本書に描かれた世界にいざなわれるであろう。


アメリカ服飾史講座シリーズ第15回

You Tubeアメリカ服飾史講座シリーズ第15 回 アメリカ史に見る職業着 概要

 

アメリカ服飾史講座シリーズ第113回のアカウント

1回 https://youtu.be/YAMWnCU7udk

2回 https://youtu.be/Gj8xf0KiGvE

3回 https://youtu.be/luzabId5am0

4回 https://youtu.be/AMpQQJI52SE

5回 https://youtu.be/QcZZjx5yNNo

6回 https://youtu.be/n6tSJBpBxN8

7回 https://youtu.be/6gc8p9QAsGs

8回 https://youtu.be/EY3-oJFNiIs

9回 https://youtu.be/gKtus9hVsKI

10回 https://youtu.be/DH1sI3OlaXU

11回 https://youtu.be/xswLEriS67k

12回 https://youtu.be/wAo3pJbwDww

13回 https://youtu.be/OfqLCUQ0TvU

14回 https://youtu.be/ph3wU4a8JX4

 

著者のPF・コープランド(1927-2007)の専門研究分野は、初版のあとがきでも述べたが、アメリカ独立革命やカリブ海の海底研究や1820世紀の軍服や市民服に関する分野である。元はアメリカ合衆国ワシントンD.C.のスミソニアン協会の歴史関係の主任イラストレーターをつとめておられた。同協会退職後、アメリカ史に関するフリーのイラストレーター、ライター、コンサルタントとして活躍されて、論文や専門書の他、子ども向けの絵本41 冊を精力的に出版してこられたが、2007128日、享年81歳で肺癌のため亡くなった。

さて、再版に至った本書の面白さは、何であろうか。

原書のタイトルから明らかなように、本書はアメリカの植民地時代から独立革命期の100年間にわたる職業着を扱っている。だが、実際には18世紀アメリカの労働者階級が身に纏っていた衣服の遺品は、ほとんど皆無に等しく、その上、植民地アメリカの一般大衆は、その時代に描写されないまま、歴史から消えてしまったのである。そのため、著作にまとめるには大変困難な資料状況にあった。にもかかわらず、本書には、1710年から1810年までの100年間にわたって、欧米で労働に携わっていた人々が着用していたと推察される職業着が、歴史的背景や彼らの生活状態とともにビジュアルに描かれている。パラパラと本書をめくっていただくと、様々なスタイルで労働に携わる思い思いの表情の人々が登場する。眺めているだけでも想像力をかき立てられて、読者は思わず、本書に描かれた世界にいざなわれるであろう。

 

14回(前編)では、本書に基づいて、フロンティア開拓者 、輸送労働者、公僕、正規軍と民兵 、知的職業人、使用人、年季契約奉公人と奴隷、犯罪人、民族に固有の職業着を歴史的背景に照らして紹介させていただく。


アメリカ服飾史講座シリーズ第16回


You Tube アメリカ服飾史講座シリーズ 第16回 概要

 

アメリカ服飾史講座シリーズ第115回のアカウント

1回 https://youtu.be/YAMWnCU7udk

2回 https://youtu.be/Gj8xf0KiGvE

3回 https://youtu.be/luzabId5am0

4回 https://youtu.be/AMpQQJI52SE

5回 https://youtu.be/QcZZjx5yNNo

6回 https://youtu.be/n6tSJBpBxN8

7回 https://youtu.be/6gc8p9QAsGs

8回 https://youtu.be/EY3-oJFNiIs

9回 https://youtu.be/gKtus9hVsKI

10回 https://youtu.be/DH1sI3OlaXU

11回 https://youtu.be/xswLEriS67k

12回 https://youtu.be/wAo3pJbwDww

13回 https://youtu.be/OfqLCUQ0TvU

14回 https://youtu.be/ph3wU4a8JX4

15回 https://youtu.be/XB-sBW4zko0

 

本報告は濱田の博士論文が元になっている『黒人奴隷の着装の研究―アメリカ独立革命期ヴァージニアにおける奴隷の被服の社会的研究―』(東京堂出版、2002)の一部の内容紹介である。濱田は本書のあとがきに、本書執筆の動機について、以下のように書いている。

本書執筆の動機は、アメリカ黒人作家アレックス・ヘイリー作、安岡章太郎、松田銑共訳の『ルーツ』(社会思想社、1977年)にある。ヘイリー氏がアフリカのジュフレの村をたずね、みずからの先祖を探しあて、7200年を描いた小説『ルーツ』は、世界的なベストセラーとなり、ピューリッツァー賞を受賞した。この作品はテレビドラマ化され、話題作として脚光を浴びた。

 作品中の「主人公のクンタ・キンテが着ていたものを考証できるのは、歴史学と服飾史学の研究に従事しながら、アパレル産業の現場で実際の服作りに携わって来たあなたしかいないですよ。」とアメリカ黒人史のご専門家で神戸大学文学部の恩師である故本田創造先生から「奴隷の着るもの」研究をお勧めいただいた。

 これは1985年ころのことである。「奴隷の衣服」とおっしゃらなかったのが印象的で、今も鮮明に記憶している。師のご助言こそ、私が「奴隷の着るもの」の解明に取り組みだした直接的な動機である。

 私自身は、このようにお勧めいただく前に『ルーツ』の翻訳書を読んだり、テレビドラマをビデオで観たりしていたのだが、小説やテレビドラマのなかの奴隷の被服描写に疑問をいだいていた。 

 濱田は博士の学位を取得するに先立ち、ポルトガルのリスボンで開催されたICOMの服飾に関する国際委員会で”Clothes for Slaves in Virginia in Revolutionary America,”というテーマで英語で研究発表を行った。発表後、意外にも会場から割れるような拍手が湧き起こった。大きな戸惑いを隠せなかった。そして、会議終了後、「貴女の研究内容をハリウッドにもって行くといいですよ」とドイツ人女性から言われたのである。彼女の言葉を聞き、なぜか胸がドキドキした。

 ICOMInternational Council of Museums;国際博物館会議)は、1947年に創設された国際的な非政府機関である。世界137カ国(地域を含む)から約3万人の博物館専門家が参加している。地球規模で博物館と博物館専門家を代表する団体として、UNESCOと協力関係を保ち、国連では経済社会理事会の諮問資格を有している。

 ICOMには、国別に組織された114National Committees(国内委員会)と、博物館の様々な専門分野に即して組織された31International Committees(国際委員会)がある。それぞれに年次会合などを開催し、博物館にかかわる情報の交換や知識の共有が図られている。

 濱田が研究発表をしたのは、上記の31の委員会の中の服飾に関する国際委員会である。その後、ハリウッドには行っていないが、今回、報告させていただくのは、衣服の実物が残存していない奴隷の被服の実態に関する問題である。

 さて、濱田はこの実態をどのようにして解明したのか。この問題に対する答えは、本講座でのお楽しみである。本講座が『ルーツ』の主人公のクンタ・キンテが着ていたものを考証する手がかりになれば幸いである。

 

アメリカ服飾史講座シリーズ第17回

You Tube アメリカ服飾史講座シリーズ第17回 概要

フランス革命はファッション史上にも新しい始まりを告げた。本講座では、このファッション大革命後の総裁政府時代(17951799)に誕生した風変わりなニューモードである “Merveilleuses”(メルヴェイユーズ)のファッションに着目し、このファッションがフランスからアメリカへどのような方法で伝播したのかという問題を通して、当時アメリカに住んでいたふたりのフランス人女性のアメリカ社会への融合、あるいはアメリカ社会における疎外という興味深い問題を考えてみようと思う。この問題を繙くに当たって、フランス革命によって、伝統的なフランス上流社会から失墜して、アメリカに移住してきたフランス人女性のジョゼフィーヌ・デュポン(Josephine du Pont)とアメリカ生まれではあるが、10 間、フランスでの生活経験のあるフランス人女性マーガレット・マニゴー(Margaret Manigault)との間に、1789 年から 1800 年の間に交わされた 30 通の書簡を資料に用いた。

ここで扱う書簡は以下である。

 

Betty Bright P. Low, Of Muslins and Merveilleuses: Excerpts from the letters of Josephine Du Pon and Margaret Manigault, Winterthur Portfolio 9, 1974, The Henry Francis DuPon Wintertur Museum, pp.29-75.

参考文献 濱田雅子著『アメリカ服飾社会史』(東京堂出版、2009第4章

 

 


アメリカ服飾史講座シリーズ 第18回


 概要

 

産業革命の原動力となる繊維産業はアメリカ合衆国のニューイングランドを中心に発達しました。フランシス・C・ローウェルは、1813年から14年にかけて、マサチューセッツ州ウォルサムに機械織機を導入し、アメリカではじめて紡績と織布を同時に行う繊維工場の操業を開始します。ボストン生まれのローウェルは、1811年、健康のため、イングランドとスコットランドに航海しました。イングランドで工場を訪問中に、そこで使用されている力織機に感動し、彼は頭の中に力織機の構想を思い浮かべて、マサチューセッツに帰国しました。当時はイギリスの法律によって、織物産業に関するいかなる情報の輸出も禁止されていたため、ローウェルは何も書き留めることができませんでした。彼はボストンに帰り、莫大な記憶と数学的な知恵を駆使して、力織機の再発明に着手し、原型の英国モデルを若干改良したものを設計したのです。ローウェルは、1813年に出資者を募って、ボストン工業会社を設立し、翌年、彼が設計した機械織機を職人のポール・ムーディーに依頼して完成させました。

ローウェルの町はボストンの北西に位置し、人口は1830年で6,474人、1840年は20,796人と10年間に3倍以上も増加していました。この町には木綿製造会社4、毛織物製造会社1、その他帽子、石鹸等の工場が存在しており、この時の木綿・毛織物製造会社の労働者は3,226人でした。また5階から7階建ての巨大な赤レンガの工場をはじめ、学校、教会、小物や婦人用の帽子を売る多くの店があり、監獄、病院、劇場以外、旧世界の都市にある建物はなんでもある町といわれていたのです。

ローウェル工場の寄宿舎は、工場の立地が人口集中地域から外れていたという必要性から設置されたのですが、同時に工場が若い娘たちを道徳的に堕落させるものではないという宣伝効果もありました

ローウェル工場における労働のあり方や服装について、お話させていただきます

 

 

参考文献 濱田雅子著『アメリカ服飾社会史』(東京堂出版、2009)第5


出版情報


速報 濱田雅子の服飾講座『服飾から見た生活文化』シリーズ報告集 濱田雅子 児嶋きよみ編著発売    只今、ペーパーバックと電子書籍を販売中。


Amazon 電子書籍 2023年8月10日発売 1,000円。ペーパバック 同年9月1日販売中。濱田雅子の服飾講座「服飾から見た生活文化」シリーズ報告集は、アメリカ服飾社会史研究所から2017年に発行した冊子を改訂し、1125回のデータとドッキングさせて、単行本として、ネクパブからPOD出版した作品です。電子書籍はアマゾンから発行、販売いたします。編集、装丁、表紙デザインは、すべて濱田雅子によるものです。講座の講師は濱田雅子、運営はNPO Office Com Junto(主宰 児嶋きよみ)によるものです。

 

さて、それではどのような講座なのでしょうか?

児嶋氏は、続編刊行にあたってで、講座の内容を次のように、語っています。

 

「前編(シリーズ110)では、ヨーロッパ・ファッションのアメリカへの伝わり方を中心に、講演されました。続編は、アメリカに開拓を始めた19世紀後半の衣服を中心にした生活文化に始まりました。濱田氏は、もともとアメリカ大陸に住んでいた先住アメリカ人の歴史と文化に目を向けました(シリーズ1213)。濱田氏は、日本人はなかなか入れないようなナバホ族、およびプエブロ族の居留地に、実際に、足を運んでおられます。」

 

 

「その後、アメリカのドレス・リフォーム運動に目を向け、パンツをはいた女性達の写真をたくさん見せていただきました。・・・19世紀中葉のアメリカでは、締め付ける衣服より体に良い衣服をと、ドレス・リフォーム運動が起こっていました。シリーズ16から20までは、パリ・モードからアメリカン・ルックへの激動に迫る内容でした。その後、シリーズ21から25では、『写真が語るアメリカ民衆の装い』と題して、写真文化の発達が生んだダゲレオタイプなどの写真を見ながら、19世紀アメリカの生活文化を、ファッションの流れを中心に見直されました。」

 

本書の大きな特徴は、報告の概要はもとより、シリーズ毎の質疑・応答、参加者の感想集が掲載されているところにあります。研究会や講座の記録が、ここまで子細に記録された報告集は、類まれであるといっても過言ではありません。しかも参加者は、服飾の専門家集団ではなく、学校の先生や職員や企業で働いている人や建築家やボランティア、自由業ほか、様々な所属の方々、退職者の方々、学生の皆様など多岐にわっています。出身も日本とは限らず、欧米、アジア諸国の方々です。いわゆるアカデミックな学会の研究会活動とは異なるグローバルなコミュニティー集団における異文化交流の場なのです。

 

Office Com Juntoのホームページには「com junto(コン・ジュント)とは、ポルトガル語で『いっしょに』という意味です。互いの文化的違いを認め、対等な関係を築き、コン・ジュント(いっしょに)に生きていける多文化共生(世界中のさまざまな文化を持った人々との共生)を目指し活動しています」とあります。それゆえ、本講座はグローバルな参加者属性で開催されてきました。

 

本書を通じて、歴史における服飾と生活文化の接点に触れていただければ幸いです。

 

【前編 】

シリーズ1 ポルトガルの民族衣装の地域別特性・・・・13

シリーズ2 アメリカ植民地時代の服飾・・・・20

シリーズ3 南蛮服飾を通してみた東西文化の交流・・・・27

シリーズ4 服飾を通してみたアメリカ人意識の形成
      ―アメリカ独立革命期を舞台として―・・・・38

シリーズ5 アメリカ史にみる職業着
      ―植民地時代~独立革命期―・・・・44

シリーズ6 小説『ルーツ』にみるクンタ・キンテの
                 服装をめぐって・・・・52

シリーズ78 フランス・ファッションのアメリカへの伝播・・・・60

シリーズ9 19世紀アメリカ、ローウェル工場の
             女子労働者の日々と衣生活・・・・70

シリーズ10 19世紀後半北アメリカ西部開拓時代の衣生活
      ―ミネソタの大草原の小さな家を訪ねて―・・・・77

【続編】
シリーズ11 19世紀後半、アメリカの開拓地、カンザスの
移民の生活文化とファッション観・・・・86

シリーズ12 先住アメリカ人の歴史と衣文化
―プエブロ族とナバホ族の居留地における
フィールドワークからのレポート―・・・・97

シリーズ13 先住アメリカ人の衣生活と教育問題・・・・115
シリーズ14 ユートピア思想とパンツをはいた女性たち
―19世紀アメリカのドレス・リフォーム運動(第Ⅰ期)―・・・・126

シリーズ15 ユートピア思想とパンツをはいた女性たち
―19世紀アメリカのドレス・リフォーム運動(第Ⅱ期)―・・・・135

シリーズ16 パリ・モードからアメリカン・ルックへの転換
―その牽引者ドロシー・シェーバーに迫る―・・・・145

シリーズ17 現代アメリカの衣服産業について(その1)
―オートクチュール、カスタムメイド、既製服をめぐって―・・・・151

シリーズ18 現代アメリカの衣服産業について(その2)
―衣服産業が環境に及ぼす影響―・・・・159

シリーズ19 コットンをめぐる不都合な真実・・・・163

シリーズ20 20世紀アメリカの女性デザイナーの知られざる真実 
―ティナ・リーサの作品に見るフェアトレードと持続可能性―・・・173

シリーズ21 写真が語るアメリカの民衆の装い(その1)
―1840年代アメリカの民衆の生活文化を垣間見る―・・・・184

シリーズ22 写真が語るアメリカの民衆の装い(その2)
   ―1850-60年代アメリカの民衆の生活文化を垣間見る―・・・・193

シリーズ23 写真が語るアメリカの民衆の装い(その3)
―1870年代アメリカの民衆の生活文化を垣間見る―・・・・203

シリーズ24 写真が語るアメリカの民衆の装い(その4)
―1880年代アメリカの民衆の生活文化を垣間見る―・・・・212

シリーズ25 写真が語るアメリカの民衆の装い(その5)
―1890年代アメリカの民衆の生活文化を垣間見る―・・・・221
あとがき・・・・230

 


『19世紀アメリカのドレス・リフォーム思想ー医学とジェンダーの視点から』出版のお知らせ(3月14日 )



 株式会社PUBFUN  POD出版 2023年3月14日発売

アマゾンでペーパーバック 定価 2,750円(税込み)

Kindle版 1008円 アマゾンで販売中 unlimited対象商品

 

【要旨】

本書『19世紀アメリカのドレス・リフォーム思想』は、拙著『パリ・モードからアメリカン・ルックへ―アメリカ服飾社会史近現代篇―』(株式会社インプレス R&D POD出版、2019年)〔ネクパブ2022アワード審査員特別賞授賞]の第一部の内容を、以下の二部に分けて、発展的に考察することを目指している。

 

 本書が対象とする読者層は、服飾関係や女性問題の専門家、学生、介護や福祉関係の方々、ファッションやジェンダーや人生哲学・思想にご興味を持たれている一般読者の皆さんである。

 

第一部では、ジェイムズ・C・ジャクソン(James Caleb Jackson)のドレス・リフォーム思想と活動について、以下に示す彼の著作の翻訳紹介と考察を中心に扱う。

1.American Womanhood: Its peculiarities and necessities1870Maple Beach, N.Y. (public domain )

2.Jackson Sanatorium (1898). Year Book of the Jackson Sanatorium, Dansville, N.Y. (public domain ed.).

3.How to treat the sick without medicine, 1871, HathiTrust Digital Library.   (public domain)

 

また、Jackson博士の奴隷制廃止運動にも目を向ける。

 

これらの著作は、今日、改めて注目され、復刻版が出版されるか、あるいはデジタル版がネット上で配信されている。著作権は、いずれもpublic domainである。これらの歴史的資料(第一次資料)には、とりわけヨーロッパからアメリカに導入されたファッショナブルで拘束的な衣装が、女性の健康に及ぼす生理的影響という視点から、また、医者の視点から、赤裸々に分析されている。

 

本書は、これらの著作物からジェイムズ・C・ジャクソン博士の著作とリディア・S・ハズブルック編集の『シビュラ』誌の内容をさらに掘り下げて考察した。また、ドレス・リフォームの問題を健康増進、医療の視点のみならず、ジェンダーの視点、社会運動の視点からも考察した。19世紀アメリカの非生理的なファッションが、女性の健康に及ぼした影響をリアルに描き、その治療がどのように行われていたのかについて、ひじょうに具体的に解説されている。19世紀アメリカの服装問題のみならず、わが国の今日の超高齢社会 における健康増進施策、すなわち、医療やリハビリの在り方にも、大いに資する内容の古典である。

 

 第二部では、19世紀アメリカのドレス・リフォーム運動の指導者であったリディア・セイヤー・ハズブルック(Lydia Sayer Hasbrouck)が編集・発行した新聞『シビュラ』(Sibyl)の記事の内容紹介と考察をおこなう。

 

 ジェイムズ・C・ジャクソン博士は全国ドレス・リフォーム協会の創設から解散まで、中心人物として活躍した。その意味で、本書の第一部と二部は、相互に関わりあっている。本書は『パリ・モードからアメリカン・ルックへ』の第一部の内容を深め、発展させた著作であると確信する。

 

本書は、これらの著作物からジェイムズ・C・ジャクソン博士の著作とリディア・S・ハズブルック編集の『シビュラ』誌の内容をさらに掘り下げて、考察した。本書では、発行の背景、読者層、内容の詳細を『シビュラ』誌の記事を紹介・考察するという手法で、きわめて具体性をもたせて扱った。また、ドレス・リフォームの問題を健康増進、医療の視点のみならず、ジェンダーの視点、社会運動の視点からも考察した。

 

第三部のまとめでは、第一部、第二部のまとめを行い、筆者の見解を明記した。

 

第4章にドレス・リフォーム運動の概要をまとめた。この章からお読みいただくとドレス・リフォーム運動に、より親しみをお持ちの上、この運動の思想をご理解いただけるのではないでしょうか。また、この運動にさらにご興味のおありの皆様は、拙著『パリ・モードからアメリカン・ルックへ』を読まれた上で、本書を読んでいただくのも読み方の選択肢といえよう。

 

目次

はじめに
第一部 JC・ジャクソンのドレス・リフォーム思想と活動
1章 歴史的背景と生い立ち
第2章 著作の翻訳紹介と考察
第3章 奴隷制廃止運動
第4章 ドレス・リフォーム運動
第5章 水治療法によるドレス・リフォーム運動
第二部 LS・ハズブルックによる新聞シビュラ
の発行
第1章 時代背景―改革の時代
第2章 シビュラ発刊の背景
第3章 シビュラ
発刊時の反響
第4章 テーマ別の投稿記事
第5章 全国ドレス・リフォーム協会の設立と大会の記録
第6章 全国健康増進大会
7章 ドレス・リフォームへの反対運動
第三部 本書のまとめ
第1章 JC・ジャクソン博士の思想と活動の評価 
第2章 LS・ハズブルック博士の思想と活動の評価
第3章 現代の超高齢社会において本書が持つ意味

写真・図版出典
あとがき
事項索引
人名索引

 

 

 


濱田雅子の新刊書出版のお知らせ


『写真が語る近代アメリカの民衆の装い』(株式会社PUBFUN  2022年4月15日)B5判 p.352

 

※株式会社インプレスホールディングスと株式会社メディアドゥは、両社のプリントオンデマンドサービス事業を統合し事業展開を行う合弁会社 PUBFUN を2022年4月1日に設立しました。

 

アマゾンでペーパーバック販売中

 定価 3,850円(3,500円+消費税)

Kindle版 1,500円 (4月16日より販売)

 

内容紹介

 

近代アメリカの民衆の装いを、写真から読み解いた他に類を見ない画期的な本です。一般の読者の皆さんにもわかりやすく、面白く、物語風に書かれ、思わず、民衆の生活文化史の世界にいざなわれます。

 

私たちのまわりには、バックグラウンドも名前もわからない人々が写った沢山の写真が残されています。実際に過去に着用されていた衣服に馴染みがないときに、無名の被写体が写った写真に示された衣服を解釈しようとすると、彼らが他の種類の歴史的な分析を行うどれほどすぐれた腕前をもっていようと、間違いを犯す可能性があります。

 

Joan Severa, Dressed for the Photographer: Ordinary Americans and Fashion, 1840-1900, The Kent State University , Press, 1995.

 

本書は、ミドルクラスや下層階級のアメリカ人たちが、ダゲレオタイプの銀板写真技術が導入された1840年から1900年の60年間に、記念写真や日常生活の写真に、どのような装いでおさめられたのか、かれらのバックグランドや服装のディテールの分析も含めて、マテリアル・カルチャー(物質文化)の視点から書かれたJoan Severa女史(1925-2014)による大作です。掲載された写真は何と277枚。服飾の専門家の視点で写真のなかの服装が的確に分析されています。

   

ヨーロッパやアメリカの上流階級の装いを扱った書物は、沢山、ありますが、アメリカの庶民(民衆)の装いを扱った書物は、J・セヴラ女史の上記の著作以外には、一冊もありません。

 

この大部な著作は、ジョーン・セヴラ女史が30年と言う歳月をかけて取り組まれた大作です。濱田のこの著作は、読者の皆様がジョーン・セヴラ女史の約600ページの大著をご活用いただくためのいわばガイドブックとしてまとめたものです。ジョーン・セヴラ女史の写真分析に基づいて、筆者の独自の立場から、写真が語る近代アメリカの民衆の装いを分かり易く解説させていただきました。

 

筆者はアメリカの庶民服を38年間に渡って研究してきました。本書は筆者の新しい研究書の普及版であり、翻案権を遵守して書かれた著作です。

 

本ガイドブックでは、ダゲレオタイプ、アンブロタイプなど写真技術史についても紹介しています。写真技術の発展に伴い、被写体の範囲が一部の金持ちの中流階級以上の人々から、中流・下層の民衆へと広がり、家庭裁縫に携わっていた人々、学校の教師、リフォーム・ドレスの運動に携わっていた人々、移民、西部入植者、農業労働者、解放奴隷、自由黒人、ネイティヴ・アメリカンなどミドルクラスや下層階級の様々なカテゴリーに属する庶民の写真が掲載されています。

 

我が国でも、海外でもとてもマイナーな分野の研究書です。セヴラ女史が収集されて、解説された素晴らしい、目を見張るような材料を、本ガイドブックを通じて、服飾研究者や学生や衣装デザイナーの皆様や映画監督の皆様や写真のアーキヴィストの皆様のお手元にお届けできれば幸いです。多くの読者の皆様に愛読されることを願ってやみません。

 

以下に、"A Look at Old Photograph"と題するYoutubeの動画をご紹介します。

Joan Severa女史(1925-2015)による貴重な写真解説です。

 

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著者のプロフィール 目次
『写真が語る近代アメリカの民衆の装い』 チラシ.pdf
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ネクパブPODアワード2022受賞のお知らせ

濱田雅子が審査員特別賞受賞